女性フリーランスとして働くのはあり?メリットや仕事例、未経験から独立する方法

女性フリーランスとして働くのはあり?メリットや仕事例、未経験から独立する方法

多様な働き方が注目される昨今、女性フリーランスとして活躍する人が増えています。一方で「女性フリーランスって実際どうなの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、女性フリーランスの現状やメリット、よくある悩みなどを解説します。未経験からでも始められる仕事例や独立までのステップも紹介しているので、フリーランスに興味がある女性の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

女性フリーランスって実際どうなの?実態や現状

近年、ワークライフバランスの重視や多様な働き方が浸透してきており、女性フリーランスの数が増えてきています。ここでは、その実態と現状を統計データを交えながら詳しく見ていきましょう。

フリーランスの女性の割合・推移

フリーランス協会が実施した調査「フリーランス白書2024」によると、フリーランスや副業をしている人のうち、女性の割合は50.2%を占めていることがわかりました。なお、同調査は2018年から実施されており、2018年を除くすべての年で50%を超える結果となっています。

女性フリーランスの年収事情

女性フリーランスの年収は、「フリーランス白書2020」によると、最も多いのは「200万円未満」で30.8%、次いで「200万〜400万円未満」が28.9%です。

中間層の「400万〜600万円未満」は14.1%、「600万〜800万円未満」が8.9%です。高収入層も存在し、「800万〜1,000万円未満」が6.2%、「1,000万〜1,200万円未満」も3.3%います。約6割が400万円未満の年収である一方で、約2割が600万円以上の年収を得ています。

女性フリーランスの年収割合
200万円未満30.8%
200万〜400万円未満28.9%
400万〜600万円未満14.1%
600万〜800万円未満8.9%
800万〜1,000万円未満6.2%
1,000万〜1,200万円未満3.3%
引用元:フリーランス白書2020
フリ女子編集部

200万円未満が多いのは、扶養の範囲内に抑えて働く女性が多いためと推測されます。また、年収の幅が広いのは、フリーランス個人のスキルや経験、仕事量の違いが反映されていると考えられるでしょう。

女性がフリーランスになる5つのメリット

女性がフリーランスになることで、自由な働き方ができるようになるだけでなく、さまざまなメリットがあります。

ここでは、女性がフリーランスになる主なメリットを5つ見ていきましょう。

1.取り組み次第で高い年収を目指せる

フリーランスのメリットは、努力次第で高収入を目指せる点です。会社員のように給与に上限がなく、スキルアップや効率的な働き方によって、年収を大きく伸ばすチャンスがあります。

とくに専門性の高い分野や需要の多い職種では、経験を積むにつれて単価を上げることが可能です。ちなみに「フリーランス白書2024」では、男性も含めると年収1,000万円を超えているフリーランスは9.7%でした。

もちろん、継続的な自己研鑽と営業力が必要不可欠ですが、会社員より年収1000万円を目指しやすいともいえます。

2.働く場所・時間を自分で決められる

フリーランスは、働く場所や時間を自分で決められるため、育児・家事と仕事の両立を目指す女性におすすめの働き方です。

育児中の女性でも、子供が寝ている時間や保育園の時間に仕事ができます。また、子供の急な病気や学校行事にも柔軟に対応できるでしょう。

3.キャリアを継続できる

フリーランスは、出産や育児などのライフイベントがあってもキャリアを継続しやすい働き方です。会社員の場合、出産や育児で一旦退職すると再就職が難しいケースがありますが、フリーランスなら自分のキャリアを継続できます。

例えば、育児中は仕事量を調整し、子供の成長に合わせて徐々に仕事を増やすことが可能です。

4.職場でのストレスから解放される

フリーランスになることで、従来の職場環境で感じていたストレスから解放されます。上司や同僚との人間関係によるストレス、長時間労働などのプレッシャーから解放され、自分のペースで仕事に取り組めます。

また、自分の価値観や働き方に合うクライアントを選べるのもフリーランスならではのメリットです。

5.体調のコントロールがしやすい

体調のコントロールがしやすいことも、フリーランスのメリットといえるでしょう。会社勤めでは難しい、体調に合わせた柔軟な働き方が可能です。仕事のスケジュールを調整すれば、体調不良時に無理せず休養を取れます。

女性フリーランスにおすすめの仕事例5選

女性フリーランスに適した仕事は多岐にわたります。ここでは、とくに人気があり、かつ未経験からでもスタートしやすい5つの職種を紹介します。

1.Webライター

Webライターは、オンライン上で公開されるネット記事やECサイトの商品説明文などを執筆する仕事です。特別な資格は必要なく、基本的な文章力があれば始められるため、未経験者にも人気があります。在宅で働けるので、育児や家事との両立も可能です。

需要が高く、経験を積むにつれて単価を上げやすいのも魅力です。編集者やディレクターとしてのキャリアアップも期待できます。

2.ブロガー・アフィリエイター

ブロガー・アフィリエイターは、自身のブログやSNSを通じて情報を発信し、広告収入やアフィリエイト収入を得る仕事です。

初期投資が少なく、自分の興味のある分野で始められるのが魅力です。ブログだけでなく、InstagramYouTubeなどのSNSを活用することで、より幅広い層にリーチすることができます。

成功するためには、継続的に発信して、読者やフォロワーを獲得していく必要がありますが、人気が出れば安定した収入源になる可能性があります。

3.Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトやバナー、ロゴなどのデザインを手がける仕事です。

視覚的なセンスと技術力が求められますが、オンラインの学習リソースも豊富で、未経験からでも始められます。在宅での仕事が多いため、時間の融通が利きやすく、子育て中の女性にもおすすめです。

4.イラストレーター

イラストレーターは、様々な媒体で使用されるイラストを制作する仕事です。書籍やウェブサイト、広告など活躍の場は幅広く、自分のスタイルを活かすことができます。

デジタルツールの発達により、在宅での制作が主流となっているため、時間や場所の自由度が高いです。才能や技術が重視される分野ですが、独学でスキルを磨くことも可能です。SNSを通じて作品を発信すれば、作品を見た企業の担当者から仕事を依頼されることもあるかもしれません。

5.SNS運用代行

SNS運用代行は、企業や個人のSNSアカウントの運営を代行する仕事です。投稿の企画立案から制作、実際の投稿、フォロワーとのやり取りまでを担当するのが一般的です。

世の中のトレンドに敏感で、コミュニケーション力が高い人に向いています。多くの場合、在宅での作業が可能で、時間の融通が利きやすいです。SNSの利用経験があれば始めやすく、マーケティングの知識を身につければキャリアアップも可能です。

女性フリーランスならではの3つの強み

女性フリーランスには、ビジネスにおいて大きな武器となる独自の強みがあります。ここでは、女性フリーランスならではの3つの強みを見ていきましょう。

1.共感力

女性は男性よりも高い共感力を持っていると言われており、フリーランスとして働く上で大きな強みです。クライアントの要望や課題に対して深い理解を示し、相手の立場に立って考えられます。

柔らかい物腰で接することで、顧客は「自社のことを理解してくれている」と感じてくれます。顧客も本音を打ち明けやすくなり、信頼関係を築きやすくなるでしょう。

2.細やかな気配り

女性フリーランスの強みの一つに、細やかな気配りが挙げられます。顧客のニーズや心情を察知し、適切な対応を取る能力は、多くの女性が持つ特質です。

言葉だけでなく、表情や態度からも相手の本心を読み取り、状況に応じた柔軟な対応ができることは、ビジネスにおいて大きな武器となります。顧客との関係構築に役立ち、長期的な取引につながるでしょう。

3.女性ならでの視点・経験

女性ならではの視点や経験は、フリーランスとして働く上で大きな強みとなります。とくに女性向け商品やサービスの開発、マーケティング、コンサルティングなどの分野では、女性の感性や経験が活きやすいです。

例えば、育児や家事の経験は、関連商品の企画やターゲット層へのアプローチ方法の提案に役立つでしょう。単なる売り込みではなく、女性の悩みに寄り添った提案ができます。

女性フリーランスが抱える悩みと対策

女性にとってフリーランスは魅力のある働き方ですが、フリーランスとして活躍するのは甘くなく、同時に悩みを抱えている方も少なくありません。ここでは、よくある悩みとその対策について詳しく見ていきましょう。

収入が不安定である

フリーランスの大きな悩みの1つが収入の不安定さです。会社員と違って固定給がないため、月々の収入にばらつきが生じやすくなります。とくに仕事の繁閑期や突発的な案件のキャンセルなどがあると、収入が大幅に減ってしまうことがあります。

対策

複数のクライアントを持つことで収入源を分散させたり、長期契約の案件を獲得したりすることが効果的です。また、スキルアップを続けて、より安定した高単価の案件を獲得していきましょう。

扶養から外れる可能性がある

配偶者の扶養に入っていてフリーランスとして働く場合、収入額によっては配偶者の扶養から外れる可能性があります。扶養から外れると税金や社会保険料の負担が増える可能性があるため、慎重な検討が必要です。

対策

扶養の範囲内で働くか、扶養から外れて独立するかを明確に決めておきましょう。扶養内で働く場合は、収入の上限を意識して仕事量を調整します。一方、扶養から外れる場合は、増加する負担分以上の収入を得られるよう、仕事量や単価の向上を目指しましょう。

相談相手がいなくて孤独感を感じる

フリーランスは一人で仕事を進めることが多いため、相談相手がいない方も多いようです。会社員であれば上司や先輩、同僚などに相談できますが、フリーランスは自分で解決しなければいけません。

仕事内容に関してはクライアントに相談できますが、何度も聞くことで迷惑をかけてしまうのではないかと躊躇してしまうこともあるでしょう。クライアントとの関係性を維持するためにも、あまりに頻繁な相談は控えたいと考える方も多いはずです。

とはいえ、相談できる相手がいないと孤独感を感じやすくなり、仕事を続けるのが難しくなってしまいます。

対策

同業者のコミュニティに積極的に参加してみましょう。オンラインフォーラムやSNSグループ、オフラインの勉強会やネットワーキングイベントなどを活用し、同じ立場の人々とつながりを持ってみてください。

情報を交換したり、仕事をもらえたりすることもあるので、案件獲得にもつながります。

仕事やスキルアップに時間をかけられない

仕事やスキルアップに時間をかけられないのも、女性フリーランスにありがちな悩みです。

とくに家事や育児を行っている場合は、時間のやりくりを難しいと感じる方は多いでしょう。

限られた時間の中で、クライアントの要望に応える高品質な仕事を提供しつつ、自己啓発や新しいスキルの習得に取り組むのは容易ではありません。

対策

時間管理のスキルを磨くことが重要です。例えば、タスク管理ツールを活用して効率的に仕事を進めたり、保育園に預けている時間や子どもが寝ている時間を有効活用したりするなど工夫します。

スキルアップについては、オンラインスクール等を活用し、短時間でも継続的に学習する習慣をつけることが大切です。

営業活動が難しい

多くの女性フリーランスにとって、営業活動は大きな課題です。特に、自己アピールが苦手だったり、営業の経験がなかったりする場合、営業活動に苦手意識を持つ方は少なくありません。

対策

今までやったことがない営業活動に苦手意識を感じるのは当たり前です。とはいえ、自分の強みや提供できる価値を明確にし、それを簡潔に伝えられるようにしておきましょう。

また、直接的な営業だけでなく、ブログやSNSを活用した情報発信、ポートフォリオの充実化など、間接的な営業手法もおすすめです。その他、フリーランス向けのエージェントサービスを利用することで、営業負担を軽減しつつ案件を獲得することができます。

スキルなしの女性フリーランスが独立して仕事を獲得するステップ

フリーランスとして独立することは、スキルがない状態でも可能です。ただし、仕事を獲得するためには計画的に進めていくことが必要です。ここでは、スキルなしの女性が独立して仕事を獲得するまでの具体的なステップを紹介します。

1.フリーランスになる目的をはっきりさせる

フリーランスとして成功するためには、まず自分の目的をはっきりさせます。

なぜフリーランスになりたいのか、どのような生活やキャリアを目指しているのかを深く考えましょう。例えば、

  • 育児と仕事の両立を目指している
  • 自己実現を図りたい
  • 高収入を得たい

など、自分の優先事項を明確にするのです。

目的が明確になれば、それに向かって努力する動機づけになり、困難に直面しても諦めずに頑張れます。経験からのスタートでも明確な目的があれば、必要なスキルを習得する方向性が定まり、効率的に学習を進められるでしょう。

2.オンラインスクール等を活用してスキルを磨いておく

フリーランスとして仕事を獲得するには、何らかのスキルが必要です。未経験者でも、オンラインスクールやセミナー、書籍などを活用して、基本的なスキルを身につけることができます。

フリーランスのスキル習得におすすめ!

例えば、フリーランスとして活躍したい方のためのオンラインスクール「SHElikes」では、Webデザイン、ライティング、マーケティングなど、45以上の職種スキルを学べるコースが提供されています。現役のプロフェッショナルが講師を務め、実践的なスキルを効率的に習得できるカリキュラムが特徴です。

自分の仕事にあわせて必要なスキルを習得しておきましょう。

3.ポートフォリオ・SNSアカウントを作成しておく

スキルを身につけたら、次はそれを外部に示すためのポートフォリオやSNSアカウントを作成しましょう。ポートフォリオは、過去に取り組んだ案件や作品をまとめたもので、就職活動でいうところの履歴書にあたります。

なお、未経験者で仕事実績がなくても、学習過程で作成したサンプル作品や個人プロジェクトをポートフォリオに含められます。また、LinkedInXなどのSNSアカウントを作成し、自己紹介やスキルセットを明記しておくのもおすすめです。

4.仕事を獲得する

仕事を獲得する方法としては、以下の3つが挙げられます。

  • 自分のスキルを発信して案件を獲得する
  • クラウドソーシングサービスで案件に応募する
  • 自分で商品を売る(自社商品またはアフィリエイト)

実際にSNSを使って集客を行っているフリーランスは多いです。未経験者であっても、学習への取り組みや成長過程を示すことで、仕事の依頼が来る可能性があります。

また、クラウドワークスココナラランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用する方法もあります。未経験者向けの案件も多く掲載されているため、小さな仕事から始めて徐々に実績を積み上げていきやすいです。

他にも、自分で商品・サービスを作成して販売したり、アフィリエイトに取り組んだりするのも一つの方法です。例えば、自分の学習過程で得た知識をnoteで販売する方法などがあります。

女性フリーランスとして、将来の選択肢を広げよう!

女性がフリーランスになることで、自分の裁量で働ける、出産や育児などのライフイベントがあってもキャリアを継続しやすいといったメリットがあります。

フリ女子編集部

本記事で解説したメリットや課題、そして具体的な仕事例を参考に、あなたなりのフリーランス像を描いてみてください。自分の強みを活かせる仕事や働き方を見つけていきましょう。

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この記事を書いた人

これまでフリーランスとして数々の案件を獲得・運用してきた経験から、フリーランスとして独立するためのノウハウや、女性のキャリア形成の方法などを発信しています。
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