株式会社マイナビは、15歳以上の14,000人を対象に、キャリアと生活の実態や変化を調査した「マイナビ ライフキャリア実態調査2024年(働き方・キャリア編)」を発表しました。その中から一部の調査結果を抜粋して、紹介していきます。
副業者の3人に1人は本業と異なることに挑戦している
副業を行ったことがある人の本職と副業の職種・業種の組み合わせを調査したところ、「職種・業種ともに異なる」人が32.7%で最も多く、「職種・業種ともに同じ」人(30.2%)を上回りました。
副業・兼業をしてよかったことを聞いたところ、「職種・業種ともに異なる」人の回答で最も多かったのは、「本業とは別のスキルを身に着けることができた」(24.0%)と「人間関係が広がった」(22.5%)でした。
また、今後も副業を続けたいと答えた人の割合も、「職種・業種ともに異なる」人が最も高く、76.0%に達しました。
収入の増加だけでなく、人脈の拡大や新たなスキルの獲得といった自己成長を実感できることが、副業を続けるモチベーションにつながっていると考えられます。
副業を行っている人のうち41.3%が生成AIを利用
副業を行っている人のうち、副業の業務で生成AIを利用している人は41.3%でした。これは、本業での利用率(24.1%)を大きく上回っています。
副業の年間収入を見ると、生成AIを副業で利用している人の平均収入は119.1万円であり、利用していない人の平均収入(62.8万円)の約2倍という結果でした。
副業の職種別での生成AI利用率を見ると、「IT関連技術者」(66.4%)が最も高く、「社会福祉・法務・経営専門職業従事者」(49.4%)、「記者・編集者・美術家・デザイナー」(48.9%)が続いています。
また、生成AIの利用目的で最も多かったのは、「情報収集・調査」(32.9%)、「アイディア出し」(31.6%)、「エクセルなど関数の生成、補助」(29.5%)でした。
これにより、業務を効率よく進めるための補助的なツールとして生成AIが利用されていることがわかります。
生成AIを利用した人の副業収入が多いのは、AIを利用しやすい業種の給与水準が高いことや、生成AIを活用して効率的に業務を進めていることが大きな理由でしょう。
フリ女子から一言
働き方の多様化により、副業に挑戦する人が増えています。これまでは、キャリアアップのために企業で管理職を目指すのが一般的でした。しかし、現在では興味のあることに挑戦しながらキャリアを形成する人が増えているようです。
調査結果からもわかるように、新たなスキルを獲得したり、新しいコミュニティに参加したりすることは、モチベーションにつながります。
また、副業収入をアップするには、生成AIができる作業をできる限り任せ、効率的に進めることが鍵と言えるでしょう。
もし副業で一定の収入を得られるようになったら、フリーランスとして独立することもおすすめです。フリーランスになれば、すべて自分の裁量で働くことができ、多くのメリットを享受できます。
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