フリーランスとして活躍するためには、安定した案件獲得が欠かせません。しかし、初めのうちは、どのように仕事を探せばよいか悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フリーランスの仕事の探し方を紹介するとともに、案件探しに使えるサイトや必要な準備、継続的に案件を受注するためのコツなどを解説します。
フリーランス初心者の方はもちろん、案件獲得に苦戦されている方もぜひ参考にしてみてください。
フリーランスの仕事・案件は大きく2種類に分けられる
フリーランスの仕事は、大きく分けて単発案件と継続案件の2種類があります。
単発案件
単発案件は、1回の依頼で完結する短期的な仕事です。ライティングやデザイン制作など、比較的小規模なタスクが多く、クラウドソーシングサイトでよく見られます。
報酬は案件ごとに設定され、納品後に一括で支払われるのが一般的です。単発案件は、スキルアップや実績作りに適していますが、安定した収入を得るためには、常に新しい案件を探す必要があります。
継続案件
継続案件は、一定期間にわたって継続的に発注される仕事です。Webサイトの運営やアプリケーション開発など、長期的なプロジェクトが該当します。
毎月決まった金額が入ってくるため、収入が安定しやすく、単発案件に比べて報酬が高額になる傾向があります。
継続案件を受注していれば、常に新しい案件を探す必要がなくなるのもメリットです。営業活動に割く時間を減らせるため、本業に集中できます。
フリーランスの仕事の探し方12選
ここでは、フリーランスに効果的な仕事の探し方を12個紹介します。自分に合った方法を見つけて、積極的に実践していきましょう。
- クラウドソーシングで探す
- 求人サイトで探す
- フリーランスエージェントを活用する
- 知人や友人から案件を紹介してもらう
- ブログやポートフォリオサイトから仕事の依頼を受ける
- SNSで情報を発信して集客する
- オンラインサロンに参加する
- 企業の問い合わせフォームから直接営業する
- 以前勤めていた会社から仕事を紹介してもらう
- セミナー・交流会に参加する
- 営業代行サービスを使う
- スクール経由で紹介してもらう
1.クラウドソーシングで探す
クラウドソーシングサイトは、フリーランスが案件を受注できるプラットフォームです。ライターやデザイナー、エンジニアなど様々な職種の案件が掲載されています。スキルや希望条件に合った案件を探せるため、フリーランス初心者にもおすすめの仕事の探し方です。
2.求人サイトで探す
転職サイトやフリーランス向けの求人サイトにも、案件情報が掲載されています。Indeed、Green、フリーランススタートなどの大手サイトをチェックしてみましょう。
スキルや経験、希望報酬などの条件を入力すると、マッチする案件を探しやすくなります。気になる案件があれば、積極的に応募してみるとよいでしょう。
3.フリーランスエージェントを活用する
フリーランスエージェントは、フリーランスと企業の間に立ち、マッチングをサポートするサービスです。エージェントに登録すると、専任のアドバイザーが案件を紹介してくれたり、契約交渉をサポートしてくれたりします。
4.知人や友人から案件を紹介してもらう
知人や友人からの口コミで案件を紹介してもらうのも、フリーランスの仕事の探し方の一つです。信頼関係がある人からの紹介なので、スムーズに仕事を受注できるでしょう。知人や友人に、自分がフリーランスとして活動していることを伝えておくとよいです。
5.ブログやポートフォリオサイトから仕事の依頼を受ける
自分の専門性を活かしたブログやポートフォリオサイトを運営することで、見込み客からの直接の依頼を獲得できます。
デザイナーであれば、企業HPやLP、バナーなどの制作実績を掲載して、自分のスキルや実績を伝えましょう。実績がゼロでも、ダミーページなどを制作することでスキルをアピールできます。
問い合わせフォームを設置するなど、依頼しやすい環境を整えることも大切です。
6.SNSで情報を発信して集客する
XやInstagram、Facebook、LinkedInなどのSNSを活用して、自分の専門性や実績を発信しましょう。
関連するハッシュタグを使ったり、業界の話題についての意見を投稿したりすることで、フォロワーを増やし、見込み客の関心を引くことができます。SNSでの情報発信は、継続的に行うことが大切です。
7.オンラインサロンに参加する
オンラインサロンは、特定のテーマについて学び合うコミュニティです。自分の専門分野に関連するサロンに参加することで、同業者とのつながりを作ったり、潜在的な顧客と出会ったりと新たな案件獲得につながります。
8.企業の問い合わせフォームから直接営業する
自分の専門分野に関連する企業のWebサイトを探し、問い合わせフォームから直接営業するのも一つの方法です。
自身の強みが伝わる内容となるよう、文章を作成しましょう。その際、ポートフォリオのURLを添えるのがポイントです。過去の成果物を直接見てもらえます。
すぐに受注につながらずとも、担当者に存在を知ってもらうことで、将来的なチャンスにつながるかもしれません。
9.以前勤めていた会社から仕事を紹介してもらう
以前勤めていた会社から仕事を紹介してもらう方法もあります。前職の上司や同僚は、あなたのスキルや仕事ぶりを熟知しているはずです。信頼関係があれば、フリーランスになった後も仕事を依頼してくれる可能性が高いでしょう。
定期的に連絡を取り、近況報告をするなどして関係性を大切にしましょう。会社の業務で外部リソースが必要になった際に、声をかけてもらえるかもしれません。
10.セミナー・交流会に参加する
自分の専門分野に関連するセミナーや交流会に参加し、積極的に交流することで、新たな人脈を築くことができます。例えば、以下のようなイベントに参加してみましょう。
- 業界団体が主催するセミナー
- 商工会議所や市区町村が開催する事業者向け交流会
- 同業者が集まる勉強会
- クラウドソーシング事業者が開催するフリーランス向けイベント
11.営業代行サービスを使う
営業が苦手な場合は、営業代行サービスの利用を検討しましょう。営業のプロが、自分に代わって企業へのアプローチや商談を行ってくれます。代行依頼費用がかかったり、契約によっては報酬の一部を支払ったりする必要がありますが、新規開拓の手間を削減できるのがメリットです。
12.スクール経由で紹介してもらう
プログラミングスクールやデザインスクールなどに通っている場合は、スクールのキャリア支援サービスを活用しましょう。スクールによっては、卒業生に対して案件の紹介を行っています。
スクールの講師やカウンセラーに、自分の希望を伝えておくと、マッチする案件があった際に連絡をもらえます。スクールのネットワークを利用することで、信頼性の高い案件に出会えるでしょう。
フリーランスを目指す女性向けオンラインスクール「SHElikes」では、Webデザインやマーケティング、ライティングなど幅広いスキルが学べます。修了後は案件紹介のサポートもあり、スクールのネットワークを活かして信頼性の高い案件に出会いやすいです。
フリーランスの案件探しにおすすめのサイト5選
ここでは、フリーランスに特におすすめの5つのサイトを紹介します。
1.クラウドワークス
クラウドワークスは、国内最大級のクラウドソーシングサイトです。初心者から上級者まで480万人のユーザーに活用されています。豊富な案件数と幅広いカテゴリーが特徴で、Webライティングやプログラミングなどの案件があります。
2.ランサーズ
ランサーズは、クラウドワークスに次ぐ大手のクラウドソーシングサイトです。高単価案件が多いことが特徴で、実績のあるフリーランスにおすすめです。また、ランサーズエージェントサービスを利用すれば、優良企業の非公開案件に応募できます。
3.ココナラ
ココナラは、個人が提供するスキルやサービスを売買できるマーケットプレイスです。
自分のスキルやサービスを出品するスタイルで、イラストや文章作成、Web制作など様々なジャンルがあります。カテゴリごとで最低価格が決まっており、自分で価格を設定できます。
4.シュフティ
シュフティは、主婦やママに特化したクラウドソーシングサイトです。在宅ワークに特化しているため、ライティングやデータ入力など、子育てや家事と両立しやすい案件が多数あります。初心者でも参入しやすく、コツコツ実績を積めます。
5.ジョブハブ
ジョブハブは、大手人材サービス会社パソナが運営するクラウドソーシングサイトです。登録後は担当のディレクターがつき、案件の提案から納品まで手厚くサポートしてくれます。フリーランス初心者やサポートが欲しい方におすすめです。
フリーランスが仕事を探す前に準備すべきこと
フリーランスとして成功するためには、仕事を探す前に十分な準備が必要です。ここでは、フリーランスが仕事を探す前に準備すべき6つのポイントを解説します。
自分の強みや実績を洗い出す
まずは、自分の強みや実績を洗い出しましょう。得意な分野や過去に手がけたプロジェクトを整理することで、アピールポイントが明確になります。自分の強みを活かせる仕事を探すことで、クライアントからの信頼を得やすくなるでしょう。
スキルを磨いておく
フリーランスとして案件を受注するためには、高いスキルが必要不可欠です。常に新しい知識や技術を学び、スキルアップに努めましょう。
オンラインスクールや勉強会に参加するなど、自己投資を惜しまないことが重要です。特に、IT分野では技術の進歩が早いため、最新のトレンドをキャッチアップすることが求められます。
以下の記事ではフリーランスに必要なスキルついて詳しく解説しているので、合わせてチェックしてみてください。
まずは副業から始めて実績を作っておく
フリーランスに踏み切る前に副業として案件を受注し、実績を積んでおくのもおすすめです。本業と並行して仕事を行うことで、徐々にフリーランスとしてのスキルを磨くことができます。
また、副業での実績はフリーランスになってからの営業材料にもなります。
クラウドソーシングサイトなどを活用し、まずは小さな案件から始めてみましょう。
ポートフォリオを作る
自分の実績をアピールするために、ポートフォリオを作成しましょう。ポートフォリオは、これまでの仕事の成果物を集めたものです。クライアントに自分のスキルを示す重要なツールになります。
Webサイトのデザインやライティングのサンプルなど、自分の強みが伝わる内容を盛り込むことが大切です。
フリーランスとしての目標を決める
フリーランスになるなら、キャリアプランを明確にしておきましょう。
- どのような仕事をしたいのか
- 将来的にどんなスキルを身につけたいのか
- どれくらい稼ぎたいのか
など、具体的な目標を設定することが大切です。
目標があることで、モチベーションを保ちながら、仕事に取り組むことができます。また、目標に向かって着実にスキルアップすることで、より高単価の案件を獲得できるようになります。
フリーランスの案件探しで重要な5つのポイント
フリーランスとして長く活躍するには、自分に合った案件を見極めることが大切です。ここでは、フリーランスが案件を探す際に重視すべき5つのポイントを解説します。
1.自分のスキルや強みが活かせる案件かどうか
自分のスキルや強みを発揮できる案件を選ぶことが重要です。得意分野の仕事であれば、高い品質を維持しながら、効率的に作業を進められます。
また、自分の強みをアピールできる案件に取り組むことで、クライアントからの信頼を獲得しやすくなり、再度依頼してもらえる可能性が高まります。スキルや強みを活かせる案件を積極的に受注し、専門性を高めていきましょう。
また、自分の強みをアピールできる案件に取り組むことで、クライアントからの信頼を獲得しやすくなり、再度依頼してもらえる可能性が高まります。スキルや強みを活かせる案件を積極的に受注し、専門性を高めていきましょう。
2.自身の成長につながる仕事であるか
フリーランスにとって、自己成長は欠かせません。新しい技術やスキルを習得できる案件に挑戦することで、自身のキャリアの可能性を広げられます。また、難易度の高い案件をクリアすることで、自信とモチベーションの向上にもつながるでしょう。
報酬も大切ですが、長期的なキャリアアップを見据えて、成長につながる仕事を選ぶことも重要です。
3.報酬や契約条件が適切かどうか
案件の報酬や契約条件が、自分のスキルや経験に見合っているかどうかを確認しましょう。適正な報酬を受け取ることは、フリーランスの権利であり、モチベーションを維持するためにも必要です。
4.自分の生活スケジュール・スタイルに合っているか
フリーランスは、自分の生活スタイルに合わせて仕事を選べるのが大きなメリットです。家族との時間を大切にしたい人は、リモートワークができる案件を選んだり、勤務時間が柔軟な案件を選んだりするとよいでしょう。
また、自分の得意な時間帯に集中して作業できる案件を選ぶのもおすすめです。無理のないペースで仕事を進められる案件を選ぶことが、フリーランスとして長く活躍するコツです。
5.クライアントとの相性が良さそうかどうか
クライアントとの相性も、案件選びの重要なポイントです。コミュニケーションが円滑に取れるか、仕事に対する考え方が合うかなどを確認しましょう。
初回のミーティングや打ち合わせの際に、クライアントの人柄や仕事への姿勢をチェックすることが大切です。
フリーランスが仕事を取れない5つの原因と対処法
フリーランスとして活動していく中で、案件が獲得できない時期があるのは珍しいことではありません。ここでは、フリーランスが仕事を取れない5つの原因とその対処法について解説します。
1.スキル・経験が不足している
フリーランスに必要なスキルや経験が不足していると、クライアントから選ばれにくくなります。そのため、常に自己投資を怠らず、スキルアップに努めることが重要です。
オンラインスクールなどに参加し、最新の知識や技術を習得しましょう。また、実績を積むために、初めは報酬が低くても経験を優先して案件を受注することも大切です。
2.営業力やアピール力が足りない
自分の強みや実績をうまくアピールできないと、クライアントに自分の価値を伝えられません。自分の強みを明確にし、ポートフォリオや営業の際にを効果的に伝えられるようにしておきましょう。
また、SNSやブログで情報発信を行い、自分の専門性をアピールすることも有効です。
3.ネットワークや人脈が乏しい
フリーランスの多くは、様々な人脈からの紹介で案件を獲得しています。ネットワークが乏しいと、新規の案件が入ってきにくくなります。そのため積極的に人脈を広げていくことが重要です。
同業者や異業種のフリーランスとの交流を深め、お互いに案件を紹介し合える関係を築きましょう。また、勉強会やセミナーに参加し、新たな出会いを増やすことも大切です。
4.案件をえり好みしてしまっている
報酬や業務内容にこだわりすぎて、案件を選り好みしていることも原因かもしれません。フリーランス初心者の段階では多少条件が合わなくても、幅広く案件を受注することが大切です。
フリーランスはすぐに成功できるほど甘くないので、まずは実績を積み重ね、徐々に自分に合った案件を選べるようになることを目指しましょう。
5.適正な単価設定ができていない
自分が提供するサービスの価値を適切に評価できていないと、単価設定を誤ってしまいます。
自分のスキルレベルや経験、市場相場を踏まえて、適正な単価を設定しましょう。単価が高すぎると敬遠され、低すぎると収入が安定しません。定期的に単価の見直しを行い、スキルアップと共に価格改定していくことが、継続的な案件獲得につながります。
フリーランスが継続的に仕事を獲得していくためのコツ
ここでは、フリーランスが継続的に仕事を獲得していくためのコツを6つ紹介します。
プロフィールの内容や応募文章を改善する
クラウドソーシングサイトやフリーランス向けのプラットフォームで、自分のプロフィールや応募文章が的確に書かれているかどうかを見直しましょう。
具体的な実績や専門性をアピールし、クライアントが抱える課題解決に貢献できることを明確に伝えることが大切です。
また、応募文章は、案件の要件に合わせてカスタマイズすることで採用率を高められます。定期的にプロフィールや文章の改善を行い、より効果的なアピールを心がけましょう。
複数の受注先を確保する
複数の受注先を確保しておきましょう。特定のクライアントや案件に依存しすぎるのは危険です。経済状況の変化やクライアントの方針転換などによって、突然仕事がなくなるリスクがあります。
複数の受注先を確保するために、複数のクラウドソーシングサイトを活用するのもおすすめです。各サイトには、異なる業界やクライアントの案件が集まっています。自分のスキルに合ったサイトを選び、積極的に案件に応募しましょう。
また、複数の案件を並行して進められるスキルを身につけることで、収入の安定化にもつながります。
クライアントとの良好な関係性を維持する
継続的に案件を受注していくためには、クライアントとの良好な関係性を維持することも大切です。良好な関係性を維持することで、再依頼や追加の案件を獲得しやすくなります。
クライアントとの信頼関係を築くためには、納期厳守とスピーディーなレスポンスを心がけましょう。締め切りを守ることは、フリーランスとしての基本です。
また、クライアントからの問い合わせにはできるだけ早く返信し、丁寧なコミュニケーションを取ることが重要です。
対応できる業務を増やす
フリーランスとしてのキャリアを広げるために、対応できる業務の幅を広げることも大切です。
例えば、Webデザイナーであれば、デザインだけでなくディレクションやコーディングのスキルを身につけることで、より多様な案件に対応できるようになります。ライターの場合、写真撮影やSEOライティングができれば、記事制作の幅が広がるでしょう。
新しいスキルを習得することで、より多様な案件に挑戦できるようになり、他のフリーランスとの差別化を図れます。
仕事の取り過ぎに注意する
案件を多く受注することは収入アップにつながりますが、同時に品質の低下や体調悪化のリスクが高まります。自分のキャパシティを超えた仕事を引き受けるのは避けましょう。
受注する案件は、自分のスキルでクオリティを維持できる範囲に留めることが重要です。納期に間に合わせるために、質を下げるようでは本末転倒です。適切な案件管理を行い、高い品質を保ちながら、成果を積み重ねていきましょう。
フリーランスの仕事の探し方は複数ある!
フリーランスの仕事の探し方には、クラウドソーシングサイトやエージェント、SNSなど、様々な方法があります。自分に合った複数の方法を上手に活用し、案件を獲得していきましょう。