フリーランスは甘くない?独立に憧れる人が知るべき厳しい現実とは

フリーランスは甘くない?独立に憧れる人が知るべき厳しい現実とは

「会社に縛られない自由な働き方」を夢見てフリーランスを目指す人も多いはず。

しかし、実際はそう甘くありません。

この記事では、フリーランスは甘くないと言われる理由を挙げるとともに、独立して失敗する人の特徴やリスクに備えるために必要な準備を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

目次

フリーランスは甘くないと言われる8つの理由

年々増加傾向にあるフリーランスですが、決して甘い世界ではありません。フリーランスにはメリットもあればデメリットもあるのです。ここでは、フリーランスは甘くないと言われる8つの理由を紹介します。

1.収入の波が激しい

フリーランスは収入の波が激しいです。会社員のような固定の給料はなく、案件の数や報酬単価によって月々の収入が変わります。

そのため繁忙期は高収入を得られることがありますが、仕事が少ない時期は収入が激減してしまうことも。

収入のばらつきを減らすためにも、案件管理を徹底しなければいけません。

2.案件を獲得するのが難しい

フリーランスは給料制ではないので、自分で案件を獲得して稼いでいかなければいけません。しかし、これが意外と難しいのです。

競争が激しい分野では、他のフリーランスや企業と常に競合することになります。たとえスキルや実績があったとしても、それをアピールできなければ、クライアントを獲得することは難しいでしょう。

そのため営業活動や自己PR、人脈作りなど、案件獲得のために多くの労力を割く必要があります。

3.仕事とプライベートの境目が曖昧になりがち

フリーランスは、仕事とプライベートの境目が曖昧になりがちです。

いつでも仕事ができるからこそ、休日返上で納期に間に合わせることも珍しくありません。休日でもメールや連絡が来ることがあり、常に仕事モードになってしまうことも。

また、フリーランスは会社のように有給休暇は取れないため、休んだ分だけ収入が減ってしまいます。そのため、無理をしてでも仕事を続けてしまい、休息を取るのを忘れてしまうのです。

しかし休まずに仕事をしていると、いつの間にか仕事のパフォーマンスは落ちてきます。最悪の場合、体調を崩して長期での療養が必要になるかもしれません。

4.クライアントの都合に左右される

フリーランスは、クライアントの都合に大きく左右されます。突然、業務レギュレーションが変更になったり、納期の前倒しを依頼されたりなど、予期せぬ事態が起こりやすいです。

一番の懸念は仕事がなくなってしまうことです。クライアント企業の経営状況の変化や方針転換により、長年続いていた仕事が一瞬でなくなってしまうことがあります。

5.病気やケガで収入が減ってしまう

会社員と違い、病気やケガで仕事ができなくなると、収入が途絶えてしまうリスクがあります。有給休暇や傷病手当もないため、長期の療養が必要になった場合、経済的に受ける負担は大きいです。

仕事量が多い時期は無理をしがちですが、それが体調を崩す原因にもなります。民間保険への加入や緊急時の貯蓄など、万全の備えが必要です。

6.会社での交流がなくなり、孤独感を感じる

フリーランスとして独立すると、一人で仕事をすることが多くなります。そのため、会社員の時のように日常的な同僚との交流やチームでの協力作業が減り、孤独感を感じる人も少なくありません。

人との接点が減ることで、モチベーションの維持が難しくなったり、新しい情報や刺激を得る機会が減ったりすることもあるでしょう。

7.社会的信用が低い

フリーランスは、会社員に比べて社会的信用が低いと感じることがあります。社会的信用とは個人や企業が社会から得ている信頼や評価のことで、経済力や社会的地位をもとに判断されます。

フリーランスは、収入が不安定な理由から社会的信用が低いと言われがちです。そのため、住宅ローンやクレジットカードの審査で不利になることがあります。

住宅ローンやクレジットカードの申込みを検討している場合は、独立前に行っておくようにしましょう。

8.経費の管理が大変

フリーランスは、自身で経費を管理する必要があります。会社員の場合、給与から税金や社会保険料が天引きされますが、フリーランスは自分で計算し、納付しなければなりません。

これらの作業は思いのほか時間と労力がかかり、本業の時間を圧迫してしまうこともあります。税理士に依頼するにしても、それなりの費用がかかるため、経費管理のスキルを身につけることは避けて通れません。

このように、気軽になれるほどフリーランスは甘くはなく、後悔する人も一定数いるのが事実です。以下の記事では、フリーランスになって後悔したことや、それらの挫折を防ぐ方法を解説しています。こちらもあわせてチェックしてみてください。

フリーランスとして独立して失敗する人の特徴

ここでは、フリーランスとして独立して失敗しがちな人や、フリーランスに向いていない人の特徴を紹介します。

フリーランスとしての目的がはっきりしていない

フリーランスとして独立して失敗する人は、目的がはっきりしていないことが多いです。「本業を辞めたいからフリーランスとして独立する」とフリーランスになることが目的になっていることもあります。

フリ女子編集部

本来であれば「独立して夢を叶えたいから本業を辞める」という流れが理想です。フリーランスという働き方は、あくまでも目的を達成するための手段です。フリーランスになること自体が目的になってはいけません。

キャリア・スキルの棚卸しができていない

フリーランスとして成功するには、自分のキャリアやスキルを客観的に評価し、活かせる強みを見出すことが重要です。しかし、失敗する人は自己分析が不十分なまま独立してしまいます。結果として仕事を獲得できず苦労するのです。

すぐに稼げると思っている

フリーランスとして独立したらすぐに高収入が得られると考えている人は、現実とのギャップに苦しむことになるでしょう。実際には、信頼できるクライアントを見つけ、安定した収入を得るまでには時間がかかります。

フリ女子編集部

1ヶ月で稼げるようになる人もいれば、半年・1年経ってようやく軌道に乗り始める人もいます。これはスキル・経験、営業の仕方、人脈によって異なるため、どれくらいの期間で稼げるかは一概には言えません。

しかし、フリーランスなりたての頃は、なかなか稼げない現状に焦りを感じてしまうもの。安易に低単価の仕事を受けてしまったり、無理な案件を引き受けたりして、さらに状況を悪化させてしまいます。

自己管理が苦手である

自己管理が苦手である人も、フリーランスで失敗する人の特徴です。例えば、以下を自分で管理しなければいけません。

  • 締め切り
  • クライアントとのミーティング
  • 一日の仕事スケジュール

自己管理が苦手な人は、仕事の質が低下したり、納期を守れなかったりして、信頼を失ってしまう可能性があります。

フリーランスがリスクに備えるために必要な準備

ここでは、フリーランスがリスクに備えるために必要な準備を解説します。

スキルアップを怠らない

フリーランスとして、スキルアップは怠らないようにしましょう。未経験・スキルなしでフリーランスとして成功できるほど甘くはありません。

市場のニーズは刻々と変化し、新しい技術やトレンドが次々と登場します。どの職種であれフリーランスとして独立していくのであれば、常に最新の知識とスキルを身につけ、自己研鑽に励む姿勢が不可欠です。

フリーランスのスキル習得におすすめ!

女性向けオンラインスクール「SHElikes」では、Webデザイン、マーケティング、ライティングなど45以上の職種スキルが学び放題。時間や場所を選ばず、自分のペースでスキルアップできます。未経験からでも、確実にスキルを身につけられるカリキュラムが用意されているので、フリーランスを目指す方におすすめです。

副業フリーランスから始める

いきなりフリーランスになるのではなく、副業として始めるのもいいかもしれません。現在の仕事を続けながら始めることで、収入を維持しつつフリーランスとしての経験を積んでいけます。

副業フリーランスの始め方|メリット・注意点やおすすめの職種を紹介

会社員の経験を活かせる仕事を選ぶ

これまでの会社員としての経験を活かせる仕事を選ぶことも重要です。自分の強みや専門性を活かせれば、競争力を高め、案件獲得の可能性を高められます。

例えば、

  • 営業職の経験をWebマーケティングに活かす
  • 事務職の経験をライティングスキルと組み合わせる
  • エンジニアの経験をWebデザインに活かす

といったように、既存のスキルと掛け合わせられないかを考えましょう。既存のスキルと新しいスキルを組み合わせることで、独自の強みを持つフリーランスになれます。

複数の取引先を確保しておく

フリーランスは、複数の取引先を確保しておくことが重要です。複数の取引先を確保しておけば、一つの取引先との契約が終了しても、他の取引先からの収入である程度の収入源を軽減できるでしょう。

フリ女子編集部

どれくらいの取引先を確保できるかは自分の能力や状況によりますが、できるかぎり確保しておくに越したことはありません。

また、フリーランスとしての仕事の探し方においても複数の選択肢を用意しておけば、仕事が見つけやすくなります。案件の探し方について以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

万が一の際の貯金を用意しておく

フリーランスは収入が不安定になりがちです。そのため、緊急時や仕事が少ない時期に備えて、十分な貯金を用意しておきましょう。3〜6ヶ月分の生活費を貯金しておくのが目安です。

フリーランスに関するよくある質問

ここでは、フリーランスに関するよくある質問に回答していきます。

新卒でフリーランスになれる?

新卒でフリーランスになることは可能ですが、経験やスキルがない場合は厳しいのが現実です。

フリーランスは自分で仕事を獲得していかなければいけません。経験不足のまま挑戦すると、仕事が見つからない、クライアントとのトラブルに巻き込まれるなど、悲惨な末路を迎える可能性があります。

まずは会社員として経験を積み、スキルを磨いてからフリーランスを目指すことをおすすめします。

女性でもフリーランスになれる?

女性がフリーランスとして働くことはもちろん可能です。出産や育児をきっかけに、柔軟な働き方を求めてフリーランスを選ぶ女性は多くいます。しかし、安易な気持ちで始めると、かえって忙しくなり、仕事と家庭の両立が難しくなることがあります。

そのため、子どもがある程度成長してから始めたり、配偶者の協力を得たりすることが大切です。また、可能であればスキマ時間を活用して、女性向けの副業から始めるのもいいかもしれません。

「とりあえず挑戦してみよう」でなんとかなるほどフリーランスは甘くない!

フリーランスは、「とりあえず挑戦してみよう」という軽い気持ちで飛び込めるほど甘くありません。失敗を恐れず行動することは大切ですが、それは準備なしに突き進むことではありません。

フリーランスとして独立を検討しているのであれば、しっかりスキルを磨いてリスクに備えた上で挑戦することが大切です。フリーランスは甘くありませんが、それでも挑戦する価値は十分にありますよ。

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監修者情報

これまでフリーランスとして数々の案件を獲得・運用してきた経験から、フリーランスとして独立するためのノウハウや、女性のキャリア形成の方法などを発信しています。
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