フリーランスという働き方に魅力を感じる方は多いのではないでしょうか？
フリ女子編集部特に、出産や育児といったライフイベントとの両立を考える女性にとって、フリーランスの柔軟な働き方は大きなメリットです。
しかし、フリーランスは自由に仕事を選べて、自分の裁量で働けるメリットが大きい反面、収入が不安定であるデメリットがあります。フリーランスになることを検討している方は、まずそれらのメリットやデメリットを知ることが大切です。
この記事では、フリーランスのメリットとデメリットを、働き方や収入、税金、女性のキャリアなど様々な観点から紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
フリーランスってどんな働き方？
フリーランスとは、特定の企業に属さず、自身の知識やスキルを活かして自由に仕事を請け負う働き方です。
時間や場所に縛られることなく、自分の裁量でスケジュールを管理できるのが大きな魅力です。近年、働き方の多様化が進む中で、フリーランスとして活躍する人が増えてきています。
フリーランスという働き方について詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
フリーランスになるメリット10選
ここでは、フリーランスになるメリットを10個紹介します。（※下記の各項目をクリックまたはタップすると、該当の見出しに飛べます。）
- ライフスタイルにあった働き方ができる
- 場所に縛られずに仕事ができる
- スキル・成果次第で収入を増やせる
- 興味・価値観にあった仕事ができる
- 多様な経験・知見を得られる
- 効率的に時間を使える
- 職場の人間関係による悩み・ストレスを減らせる
- 年齢に関係なく働ける
- 学歴や職歴にとらわれず働ける
- 将来的な起業に向けた準備になる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.ライフスタイルにあった働き方ができる
フリーランスになる大きなメリットは、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができることです。自分の都合に合わせて仕事のスケジュールを組めます。
また、自分の生活リズムに合わせて働けるので、朝型や夜型などの個人差にも対応できます。
2.場所に縛られずに仕事ができる
フリーランスは、場所に縛られずに仕事ができる点もメリットです。
- 自宅
- カフェ
- コワーキングスペース
など、自分の好きな場所で仕事ができるため、オフィスまで通勤する必要がありません。
また、地方に住んでいても、都市部の企業と仕事をすることが可能です。リゾート地やカフェで仕事をするなど、環境を変えることで発想力を高めることもできるでしょう。
通信環境の整備は必須ですが、フリーランスならではの自由度の高さを活かせば、どこでも仕事ができるのです。
3.スキル・成果次第で収入を増やせる
フリーランスはスキル・成果次第で収入を増やせる可能性があります。会社員の場合、給与は基本的に固定されていて、大幅にアップさせることは難しいでしょう。
一方、フリーランスの場合は以下の方法で収入アップが見込めます。
- 自分が提供するサービスの価値を高める
- 効率的に仕事をこなす
また、複数の案件を同時に請けることで、収入を増やすこともできるでしょう。
もちろん、収入を増やすためには自分の強みを活かし、クライアントのニーズに応えられるスキルを磨くことが必要です。とはいえ、努力次第で収入が上がるのは、フリーランスの醍醐味とも言えます。
4.興味・価値観にあった仕事ができる
フリーランスになると、自分の興味や価値観に合った仕事を選べるメリットがあります。会社員の場合、与えられた仕事をこなす必要がありますが、フリーランスは自分で仕事を選べます。
自分が情熱を持てる分野や社会的意義を感じられる仕事に携わることで、やりがいを持って働くことができるでしょう。
また、自分の強みを活かせる仕事を選ぶことで、高い成果を上げられる可能性もあります。興味関心の幅を広げて、新しい分野にチャレンジするのもいいかもしれません。
5.多様な経験・知見を得られる
フリーランスでは、多様な経験・知見を得られるメリットもあります。様々な業界のクライアントと働く中で、それぞれの業界特有の知識や課題を学ぶことができるでしょう。
案件ごとに求められるスキルも異なるため、新しい技術やノウハウを身につける機会にもなります。また、フリーランスは、経理や営業など会社員の場合は別の部署が担当していた業務も自分で行う必要があるため、自然と財務管理スキルも身に付けられます。
6.効率的に時間を使える
フリーランスになると、効率的に時間を使えるようになります。自分のペースで仕事を進められるため、集中力が高まる時間帯に集中的に作業を行なうことも可能です。
また、会社員は残業や会議などで時間を取られることがありますが、フリーランスの場合はそういった時間を削減できます。
さらに、勤務時間を節約できるのも大きなメリットです。通勤に1時間かかるとしたら、1日2時間、週5日で10時間も通勤に時間を取られていることになります。その時間を仕事や自己投資、プライベートに充てられるのは大きなメリットと言えるでしょう。
7.職場の人間関係による悩み・ストレスを減らせる
フリーランスになれば、職場の人間関係による悩みやストレスを減らせます。会社員の場合、上司や同僚との人間関係に悩まされることもあるでしょう。
フリーランスは基本的に一人で仕事をするため、そういった人間関係のストレスから解放されます。組織のしがらみに縛られることなく、自分の判断で仕事を進められます。
8.年齢に関係なく働ける
フリーランスになれば、年齢に関係なく働き続けることができます。会社員の場合、多くの企業で定年退職が設けられており、一定の年齢になると退職する必要があります。
しかし、フリーランスにはそういった年齢制限がありません。体力や気力が続く限り、いつまでも仕事を続けられるのです。
年を重ねるごとに人脈やスキルは増えていくので、フリーランスとしての価値は高まります。年齢に関係なく、自分のペースで働き続けられるのは、フリーランスの大きな魅力です。
9.学歴や職歴にとらわれず働ける
学歴や職歴にとらわれずに働けるのも、フリーランスのメリットです。会社員の場合、特に大手企業では学歴や職歴が重視されることがあります。
対して、フリーランスの場合はスキルや実績が評価の基準です。
また、前職とは全く異なる分野で仕事を始めることも可能です。今までの経験を活かしつつ、新しいことにチャレンジできます。
学歴や職歴にとらわれずに、自分のスキルを存分に発揮できる環境があるのは、フリーランスならではの大きなメリットと言えるでしょう。
10.将来的な起業に向けた準備になる
フリーランスとして働くことは、将来的な起業に向けた準備にもなります。
フリーランスとして働く中で、営業力やプロジェクト管理能力、交渉力などを身に付けられるからです。また、様々な業界のクライアントと働く中で、ビジネスセンスを高めたり、人脈を広げられたりします。
将来的に起業を考えているのであれば、フリーランスとして働くことは、良い準備期間になるはずです。
フリーランスの税金に関するメリット
フリーランスになると、税金面でもメリットがあります。経費として認められる支出の範囲が広いため、所得税を大幅に節税できる可能性があるのです。例えば、自宅の一部を仕事部屋として使っている場合、その部分の家賃や光熱費を経費計上できます。
また、仕事で使用するパソコンや文房具、書籍なども経費として計上可能です。青色申告を行えば、65万円の特別控除を受けられます。
女性がフリーランスとして働くメリット
女性がフリーランスとして働くメリットは以下の3つです。
- 出産や育児との両立がしやすい
- ライフステージの変化に合わせて柔軟に働き方を変えられる
- 人間関係のストレスを減らせる
自分のペースで仕事を調整できるため、子育てしながらでも仕事を続けられます。
また、自分の理想とする働き方や生き方を追求しやすいのも大きな魅力です。例えば、子供の学校行事に合わせて仕事を休んだり、家族旅行のために長期休暇を取ったりと、自分の価値観・スタイルに合った時間の使い方ができます。
フリ女子編集部会社員の場合、こうした融通が利きにくいことが多いですが、フリーランスならば自分で決められる自由度が高いのです。
他にも職場の人間関係に悩まされることが少ない点や、ライフイベントで一時的に仕事を休んでも復帰しやすい点などは、女性にとってメリットのある働き方と言えるでしょう。
フリーランスの9つのデメリット
ここでは、フリーランスのデメリットを9つ紹介します。（※下記の各項目をクリックまたはタップすると、見出しに飛べます。）
- 収入が不安定である
- 仕事や私生活の境界線が曖昧になりやすい
- スキルアップのための投資が必要
- 社会的信用が低い傾向にある
- 保険の内容が薄い
- 有給休暇がない
- 自分で仕事を獲得・管理する必要がある
- 孤独や不安を感じやすい
- 確定申告などの事務作業が発生する
それぞれ詳しく紹介していきます。
1.収入が不安定である
フリーランスになるデメリットは、収入が不安定になることです。会社員は毎月決まった給与が支払われますが、フリーランスは自分で仕事を獲得しなければなりません。
案件の量や報酬は月によって変動するため、安定した収入を得ることが難しいのです。
案件が無い時期が続けば、収入が途絶えるリスクもあります。そのため、新たな案件を獲得するための営業力や、継続して依頼してもらうための業務スキルが必要です。
2.仕事や私生活の境界線が曖昧になりやすい
フリーランスになると、仕事と私生活の境界線が曖昧になりやすいデメリットがあります。自宅で仕事をすることが多いため、仕事モードとプライベートモードの切り替えが難しいのです。
仕事の電話やメールが私生活の時間にも入ってきたり、逆に私生活の用事が仕事の時間に割り込んだりと、メリハリをつけることが難しくなります。また、自分で仕事量をコントロールできないと、つい仕事に没頭してしまい、私生活が疎かになることもあるでしょう。
仕事と私生活のバランスを保つためには、意識的に時間を管理し、オンとオフを切り替えることが重要です。
3.スキルアップのための投資が必要
フリーランスとして長く活躍するためには、常にスキルアップする必要があります。会社員の場合は、会社が研修を用意してくれることがありますが、フリーランスは自分で学ぶ機会を見つけ、費用を負担しなければなりません。
- 書籍代
- セミナー参加費
- 資格取得費用
など、新しい技術や知識を身につけるための学びへの投資が必要です。
これらの投資は、短期的には収入を圧迫する要因になります。しかし、長期的に見れば、スキルアップによって収入アップやキャリアアップにつながる可能性が高いです。投資した分だけ自分の価値が上がると考えて、計画的に自己投資を行っていきましょう。
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4.社会的信用が低い傾向にある
社会的信用が低い傾向にあることも、フリーランスのデメリットの一つです。会社員と比べると、安定した収入や所属先がないため、クレジットカードや住宅ローンの審査で不利になることがあります。
また、フリーランスという働き方に対する社会的な理解が十分でない場合もあります。「正社員ではない」というだけで、能力や実績に関係なく低く評価されてしまうこともあるでしょう。
5.保険の内容が薄い
フリーランスになると、保険の内容が会社員と比べて薄くなるというデメリットがあります。会社員の場合、会社が労災保険に加入しているため、仕事中のケガや病気に対する補償があります。しかし、フリーランスにはその保障がありません。
また、健康保険には加入できますが、傷病手当金などの付加給付は受けられません。さらに、保険料は全額自己負担となるため、会社員の半額負担と比べると経済的な負担が大きくなります。
そのため、フリーランスは自分自身で備えを作っておく必要があります。民間の保険に加入するなどして、万が一の際のセーフティーネットを用意しておくことが賢明でしょう。
6.有給休暇がない
フリーランスになるデメリットの一つに、有給休暇がないことが挙げられます。会社員の場合、法律で定められた年次有給休暇が保証されており、休んでも賃金が支払われます。
一方、フリーランスは自分で仕事を調整しない限り、休みを取ることができません。体調不良や急な用事で仕事ができない場合も、収入を得ることはできないのです。
フリーランスとして働くのであれば、有給休暇がないことを念頭に置き、自分なりのワークライフバランスを保つ工夫が求められます。
7.自分で仕事を獲得・管理する必要がある
フリーランスとして働くには、自分で仕事を獲得し、管理していく必要があります。会社員の場合、上司や同僚から仕事を割り振られますが、フリーランスは自分で仕事を探し、クライアントと交渉しなければなりません。
また、既存の案件も永続的に依頼が来るとは限らず、定期的な契約更新があります。仕事を安定的に獲得するには、営業力やマーケティング力も求められるでしょう。
フリーランスとして仕事ができる人になるためには、専門スキルだけでなく、ビジネススキル全般が必要です。
8.孤独や不安を感じやすい
フリーランスは、一人で仕事を進めることが多くなるため、孤独や不安を感じやすいデメリットがあります。会社員の場合、同僚や上司と日常的にコミュニケーションを取りながら仕事を進めます。
対してフリーランスは自分一人で判断し、行動しなければなりません。仕事の悩みを相談したり、励まし合ったりする相手がいないのです。また、案件が途切れたり、収入が不安定になったりすると、将来への不安が大きくなることもあるでしょう。
孤独や不安に負けないためには、自分なりのストレス発散法を見つけたり、同じフリーランスの仲間とのコミュニティに参加したりすることが大切です。
9.確定申告などの事務作業が発生する
フリーランスでは、確定申告などの事務作業が発生します。会社員の場合、税金や社会保険料は会社が自動的に控除してくれますが、フリーランスは自分で管理しなければなりません。収入や経費を正確に記録し、税務署に申告する必要があります。
このようにフリーランスにはデメリットもあるため、自分に向いているかどうかを事前に確認しておく必要があります。
フリーランスになる方法
フリーランスになるには、以下2つの方法があります。
- 退職してフリーランスになる
- 副業フリーランスとして始める
それぞれの方法のメリット・デメリットを解説します。
退職してフリーランスになるメリット・デメリット
退職してフリーランスになるメリットは、これまでの経験を活かしつつ、自分の理想の働き方を実現できる点です。自分の裁量で仕事を選べます。
一方、安定した収入が得られなくなるデメリットがあります。仕事の獲得や納期管理なども自分で行う必要があるため、自己管理能力が求められます。また、会社員と保障内容も異なるため、自分で必要な保険を準備する必要があるでしょう。
フリーランスとして安定して活躍するために必要なスキルを知りたい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
副業フリーランスとして始めるメリット・デメリット
副業としてフリーランスを始めるメリットは、安定した収入を維持しつつ、フリーランスを体験できる点です。
本業の収入があるため、収入面でのリスクを抑えられます。また、副業で得た経験やスキルが本業でも役立つかもしれません。
一方、デメリットとしては、本業とフリーランスの両立が大変なことが挙げられます。時間の管理が難しく、体力的にも精神的にも負担が大きくなる可能性があります。
また、副業が本業に影響を与えてしまうリスクもあるでしょう。会社の副業規定をチェックしつつ、十分な時間管理が必要です。
まとめ
フリーランスにはメリットだけでなくデメリットもあり、「フリーランスは甘くない」と言われることもよくあります。フリーランスになるかどうかは、自分のライフスタイルや価値観、スキルなどを総合的に考慮して決めることが大切です。
時代とともにフリーランスを支援する制度や環境は整備されつつあります。自分に合った働き方を模索している方は、ぜひフリーランスという働き方も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
フリーランスという働き方について詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
